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コンゴーレッドまたはコンゴレッド (congo red) はベンジジンジアゾビス-1-ナフチルアミン-4-スルホン酸のナトリウム塩で、第2世代のアゾ染料である。水に溶かすとコロイド溶液となるが、エタノールなどの有機溶媒にはより溶けやすい。ドイツ語での名称「コンゴーロート(Kongorot)」としても知られる。 セルロース繊維に対して強い親和性を持つが、毒性が高すぎるため、綿織物、木材パルプ、紙などのセルロース工業には用いられていない。 == 溶液中の挙動 == pH 3.0 以下で青色、5.2 以上で赤色となるので、pH指示薬として用いられる。この色変化はリトマスのほぼ逆であるため、演示実験で簡単な手品に使うことができる。まずコンゴーレッドを酸と塩基の溶液に加える。赤色の溶液に赤いリトマス試験紙をひたせば青く、青色の溶液に青いリトマス試験紙をひたせば赤くなる。 水や有機溶媒の溶液中で会合する性質を持つ。これは分子内の芳香環どうしの疎水性相互作用によって π-π スタッキングが起こるためであると考えられている。様々な形・大きさの会合体が生成するが、主な形態はリボン状のミセルであると考えられている(このような場合「ミセル」の語は適切ではないかもしれないが)。この会合体は高濃度、塩の共存、低 pH などの条件下でより形成されやすくなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コンゴーレッド」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Congo red 」があります。 スポンサード リンク
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